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人と動物たちの防災について [動物愛護]

こんにちは♪(*^-^*)

8月30日~9月5日は、防災週間です。

ここ数年は、全国各地での災害発生がとても多く感じていますが、
ご家庭内の防災対策や、備えはできていますか?。

ユキ
(パピヨン♂ユキ里親様募集中♪。なお、本日の写真はすべて本文とは無関係です。)

居住地域の、一時集合所、広域避難場所、避難所に指定されている場所が
どこにあるのか、避難する際のルートに危険個所はないかどうか・・・

すぐに思い出せない場合は、ぜひ1度ご家族皆様で確認してみてくださいね。

ちなみに、避難場所の言い方の違いについて簡単に説明しますと。

屋根のないところ(公園・広場など)が、一時集合所、および広域避難場所で、
危険を避けて一時的に身を寄せる場所になります。

屋根のあるところ(小・中学校や公民館など)が、避難所で、
自宅に戻れない方などが避難をして、共同生活をする場所になります。



そして、『動物同行避難』についてですが。

動物同行避難とは、飼い主とペットが一緒に安全な場所まで避難することです。
避難所へ行き、動物と一緒に避難生活(同居)ができることではありません。

この動物同行避難については、後者だと思われている方がとても多い!です。

避難先で、動物たちも一緒に生活ができるかどうかは、避難所によって違います
積極的に受け入れてくれるところもあれば、諸事情により同行不可のところも。

ご自身の地域が、どのような体制になっているのかわからない場合は、
居住地域の自治体、または避難所を直接運営されている自治会・町会の方に
ぜひ事前に詳しいお話を伺っておいていただければと思います。



例えば、大地震が発生した場合。

自宅が無事、または損壊があっても自宅待機が可能でしたら、
わざわざ避難をする必要はありません。

もし、自宅が無事でも、火災など外部から危険が迫っている場合は、
当たり前ですが、速やかに逃げてくださいね。

避難所は、自宅倒壊や、危険が迫っていて自宅に戻れないなど、
生活(避難)をする場所の無い方が利用するための場所になります。

支援物資を貰うために避難所へ行って場所取りをしなくては~などという
意味不明な話を耳にしたことがありますが、それは論外です!

参考ですが、我が家の地域では、住民約9,000名に対して、
避難所の受け入れ可能人数は約1,300名。
発災が平日の昼間だった場合、在勤・在学者数を合わせると、
さらに避難者数が増えていく可能性があります。

自宅待機、または個人的に避難できる場所(親戚・友人宅等)があるという方は、
避難所は本当に困っている方を優先して利用いただくようにしてください。

そのためには、長期間ライフラインが止まってしまった場合でも、
家族全員が生活できるように、備蓄品などの準備を十分にしておきましょう。



人間の避難場所も不足する中、飼い主として動物たちをどのように守るのか。

私は、何よりも自助(じじょ)が最も大切だと考えています。

動物たちを助けることより、まず自分なの?と思われる方がいるかもしれません。
ですが、自分が無事でいなければ、動物たちを守ることはできません。

昨年、防災館で東日本大震災の揺れのシミュレーション体験をしましたが、
大きな揺れの中で、家族やペットを助けに動き回ることは困難だと改めて痛感。

それぞれが自助を徹底し、自分の身を守ることで、次に繋がります。
自助力が上がることで、地域全体の共助力、防災力も上がります。

個体差はあると思いますが、危険を察知する能力は、
人間よりもペットたちの方が高いです。

犬の場合は、部屋の中で安全な場所にサークルやクレートを置き、
日頃から、ここは安心な場所だよ!と教えてあげてください。

仮に、避難所で一緒に生活することができた場合は、
そのほとんどが、サークルかクレート内での生活になります。

災害時は、動物たちにも人間と同じようにストレスがかかります。
恐怖でパニックになったり、いつも出来ることが突然出来なくなったり・・

安心して待機してもらうためにも、日頃からのクレートトレーニングが重要です。



自助の次に大切なのが、共助(きょうじょ)です。

災害発生時は、人命救助が最優先になります。
動物たちは、私たち飼い主が責任をもって守れるように考えておきましょう。

近隣の飼い主仲間同士で、災害時の協力体制を作っておく。
いざという時に、預けられるところを見つけておく。 ・・・など。

大規模災害の場合は、近隣だけでなく広域での協力体制も検討課題になります。

個人対個人の繋がりはもちろんですが、
動物愛護団体、保護団体同士や、行政との繋がりも大切です。

特に、団体同士の繋がりに関しては、各団体の得意分野を生かして、
お互いを尊重しつつ、協力し合えるような関係作りができればと思います。

動物関係に限ったことではありませんが、これだけの災害が起きているのに、
何度も似たような被害を繰り返してしまうのは、なぜなのでしょうか?。

過去の被災経験からしっかりと学んで、今後の災害に備えていきたいです。



過去の大震災では、たくさんの動物たちが飼い主さんと離れ離れに。

特に、犬猫の場合、自分は絶対に迷子にはさせない!と思っていても、
もし留守中に大地震が起きて、驚いて外へ逃げ出してしまったら?。

在宅中でも、大きな揺れによって、普段はしっかり戸締りしているところが
損壊して開いてしまい、そこから逸走する可能性も。

考え始めたらきりがありませんが、いろいろな事態を想定して、
対策を考えてみることは、とても大切です。

万一、迷子になった時のために、飼い主がすぐにわかるよう、
迷子札(犬の場合は鑑札も)を、日頃から24時間常時装着してあげましょう。

放浪しているうちに痩せてしまったり、劣化で傷んだりすると、
大切な首輪が抜け落ちることがあります。

そのためにも、絶対落ちない迷子札マイクロチップの装着をご検討ください。

東京都では、畜犬登録されているワンちゃんが、約50万頭暮らしています。
その他、猫や、うさぎ、小鳥などの小動物を合わせると、ものすごい数です。

飼い主が、日頃のしつけやマナーだけでなく、しっかりと防災対策を
考えておくことは、飼い主としての責任であり義務だと思います。



以下、動物同行避難のための主な対策です。

★ 狂犬病予防注射接種、混合ワクチン接種の実施。
狂犬病は、犬だけに感染する病気ではありません。
可愛い愛犬を守ることが、他の動物たちはもちろん、人間も守る事になります。

[ひらめき]狂犬病の予防注射は、毎年1回必ず接種しましょう!

同様に、混合ワクチンの接種で、病気感染を予防しましょう。
人畜共通の感染症もありますから、動物たちの感染を防ぐことは重要です。

災害時は、狂犬病予防注射、混合ワクチンの接種証明書を提示できない場合、
避難場所への動物同行避難を断られることがあります。

★ 動物たちの安全を守るための、最低限のしつけをしてあげましょう。
呼び戻しはできますか?。クレートに入って落ち着くことはできますか?。

★ 社会性を身につけてあげましょう。
他の動物や、家族以外の人に会っても大丈夫ですか?。

★ 所有者明示、不妊手術、病気の予防をしておきましょう。
動物たちは、自分の飼い主の名前や住所を話す事ができません。
首輪に、鑑札と迷子札がついていれば、
万一、迷子になった場合でも、無事に戻ってくる可能性が高くなります。

マイクロチップは、手術で埋め込むものではありません。
当日の愛犬の状態等にもよりますが、通常の診療で装着することができます。
装着費用は、動物病院によって若干差が見られますが、数千円程度です。

ペットは、自分たちで家族計画をたてることはできません。
本能で行動しています!
飼い主の責任として、繁殖コントロールをしてあげてください。
繁殖をさせないだけでなく、生殖器系の病気を防ぐメリットもあります。

その他、日頃の様子をよく観察し、健康状態に気をつけてあげましょう。
季節ごとのフィラリア予防、ノミ・マダニ予防も忘れずに。

★ 最低1週間程度の、避難用持ち出し品を揃えておきましょう。
フード、水、薬、ペットシーツ、クレート、等。
療法食や持病の薬がある場合は、かかりつけの獣医師と相談して、
平常時から多めに処方してもらう(フード・薬を切らさない)のも1つの方法です。

★ 飼育手帳を作成しておきましょう。
動物の名前、写真、年齢、性格、病歴、狂犬病・ワクチン接種歴、
不妊手術の有無、飼い主の氏名、連絡先、など。

やむを得ず、一時預かり宅やシェルターを利用することになった際には、
書類への記入が必要となりますが、災害時になると、記入漏れがあったり、
普段はスラスラ出てくる内容が、すぐに思い出せなかったりすることも。

いざという時に、飼育手帳が手元にあれば、間違えずに記入できますし、
事前にコピーをしておけば、そのまま手渡すことも可能です。

なお、我が家のペットであると誰が見てもすぐ判断できるように、
動物だけの写真の他に、家族(自分)と一緒に写っている写真も用意しておくと、
迷子などで見つかった時に、より確実に自分が飼い主であると証明できます。

動物同行避難の経験は、できればしたくないですが、
災害は、いつ起こるか誰にもわかりません。ある日突然やってきます。

可愛い我が子たちのために、ぜひ備えておいてくださいね。



人と動物の防災のためにできることは、
以下のウェブサイトでも、チェックできます。

特定非営利活動法人ANICE(アナイス) → こちらをクリック
アナイス Facebookページ → こちらをクリック

アナイスでは、ペット防災や適正飼養などに関する講演依頼も受け付けています。

飼い主同士のサークルで、飼育マナーについて話をしてほしい。
自治会で、動物同行避難訓練をするので、動物救援について話を聞きたい、など。

テーマに合わせた講師を派遣いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

私も、どこかで皆様とお会いすることがある・・・・・かも?

どうぞ、よろしくお願いいたします~☆


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リオン&レック

makimakiさん
nice! をくださり、ありがとうございました♪(^^*)
by リオン&レック (2014-11-18 18:41) 

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